仮想通貨界に大勢を引きつけるNEMブロックチェーンの使用事例


ビットコインや他の仮想通貨(暗号通貨)が2017年に記録した天文学的な価格の上昇やそれを引き起こした需要増加に伴い、デジタル資産として日の目を見て1年が経ちました。あらゆる場所で誇大広告され、bitcointalkでの開発者同士による趣味の会話からIMFや国連によるブロックチェーンをより良く使うための議論まで、仮想通貨に関する会話は多岐にわたりました。ウォーレン・バフェット、リオネル・メッシ、フロイド・メイウェザーなど、多くの著名人が仮想通貨に対してそれぞれの立場を取り、さらなる議論を巻き起こしました。みんながビットコインやブロックチェーンに関するそれぞれの意見を持っています。その可能性を監視しようとする人もいれば使い方を想像する人もいますが、実用可能にまでどう持っていくのか、どう働きかければ良いのかを理解している人はほとんどいません。

ブロックチェーン2.0

現在のところ、仮想通貨こそがブロックチェーン技術の最も成功した使用事例となるでしょう。例えばライトコイン、ジーキャッシュ、モネロなど、暗号セキュリティによる個人間取引などです。ビタリック・ブテリンはスマートコントラクトという技術を導入し、第三者がいなくてもお互いに信用の無い当事者間同士での取引を可能にしました。情報とデータの取引は分散化されました。今私達が直面しているのは、かつてのインターネットブームにおけるEメールプロトコルのような、大勢から採用されるようなキラーアプリを誰が作れるのかというレースです。

NEM(ネム)の導入

NEM(New Economy Movementの略)は2015年に始動した、企業やビジネスを対象としたプラットフォームです。このプラットフォームはブロックチェーンにより動いています。NEMはスマートアセットという概念を導入し、プルーフ・オブ・インポータンス(POI)というコンセンサスアルゴリズムを採用しています。POIではビットコイン等が必要とするようなマイナー(採掘者)を必要とせず、代わりにハーベスターとスーパーノードにより取引の承認を行っています。それには特別なハードウェアは必要ありません。スマートアセットはスマートコントラクト、トークン、アドレス、所有権、取引などの、開発者によるカスタマイズを可能にしています。NEMはそのネットワーク内での投票、データ保管、クラウドファンディング、報奨金プログラム等を容易にする、マルチシグネチャーアカウントや暗号化されたメッセージ、Eigentrust++評判システムを使用しています。CoinLibによれば、NEMは現在時価総額17億ドルで16位、価格は17セントです。

NEMの何が他と違うのか?

NEMはリソースをコミュニティと商品の出荷に集中しています。例えばオンライン、オフラインでトークンを保管するための基本的なウォレットや、アカウント資産が盗まれるのを防ぐための2ファクター認証のアプリへの導入などです。

NEMの使用事例で最も面白いものをいくつか紹介します。

Landstead

LandsteadはNEMブロックチェーン技術を使用し、土地や財産の登記簿を作ります。それによって政府や市民が共同でオープンなブロックチェーンシステムを作ることが出来、それは利害関係者によって信用され、参照されます。戦争や集団脱出、争いは多くの家族を家から離れさせ、その際にはほとんどの所有物を置いていくことになります。留守の間に他人に家が乗っ取られ、所有権を失うことも多くあります。登記簿や、もともとの所有者を示す証拠が脆弱だとこのようなことになってしまうのです。もしも政府が不動産の所有者に関して事実に基づくデータを倫理的に記録できるのなら、どのような理由であれ家を離れなければならない市民が自分の家の所有権を失うことを不安に思う必要はなくなります。

パブリックブロックチェーンは挿入されるデータ自体が正しくなければ意味がないので、このプロジェクトは政府や土地登記所と提携して、データが正確であることを可能な限り保証する必要があります。

ioNEM

近い将来機械や電子機器同士が、我々の必要に応じてお互いに対話出来るようになります。これはモノのインターネット(IoT)と呼ばれる技術で、ブロックチェーン技術によりこの対話がトラストレス(信用不要)で分散化された状態で行えるようになれば、この技術はメインストリームに発展していくでしょう。ioNEMは機械同士の対話を、オン・オフチェーン両方で安全かつ分散化された状態で行えるようにします。

例えばあなたのスマート冷蔵庫が牛乳が足りないと気づけば、ウォルマートのスマート冷蔵庫IoTコミュニケーションプラットフォームシステムに対してメッセージを送ります。そしてウォルマートのシステムがあなたに牛乳が足りないと連絡し、欲しいかどうか聞いてくれます。これはスマート冷蔵庫所有者の個人情報を漏洩しない、暗号的で安全なやり方によるIoTを用いたコミュニケーションの一例です。NWMはこのような機械同士の対話を可能にします。

PacNEM

ゲームはゲーマーに対する報酬システムを実装可能なブロックチェーン技術の、大きな使用事例の1つです。
CryptokittiesはイーサリアムのERC-721規格(スマートコントラクトの規格の1つ)上に開発された分散型アプリの中で最も人気があるものです。NEMの開発者達は分散型でオープンソースの、マルチプレイヤーゲームであるパックマンをNEMブロックチェーン上に作り、ユーザーがネットワークと交流出来るようにしました。ゲーム内で何か達成したりハイスコアを出せば、NEMのトークンがもらえます。開発陣は広告主が興味のあるユーザーに商品をスポンサーする際、NEMで支払い出来る選択肢を用意しました。

パックマンはNEMブロックチェーン上で開発出来るゲームのほんの一例に過ぎません。キャンディクラッシュのポイントやフラッピーバードのハイスコアを精算出来るようになればどうなるでしょう?それはゲーマーにとって新たな経済圏を作り出し、学校帰りにゲームをして得た受動的収入を親にアピールして、自分の生産性を示すことが出来るようになるでしょう。

ブロックチェーンアプリケーションに限界はありません。開発者達は商品開発を続ける必要があり、ビジネスマン達はそれらのキラーアプリをみんなに届けなければなりません。それがブロックチェーン技術の使用例を、一般人が理解する瞬間をもたらすことになるのですから。

Menajem Benchimol著(2018年6月25日)

翻訳 from
NEM Blockchain Use Cases For Mainstream Attraction Into The Industry