仮想通貨SWM マスターノードの報酬や仕組み

“トークン化された経済と次世代の資本市場に力を与えるための中核となるインフラを作る”

2018年1月にSwarm(スウォーム)が史上初となるセキュリティトークン・プラットフォームを開始して以来、私たちは急速に学びと発見を続けています。私たちは、トークン化経済のローンチや運営に参加する全てのマーケットプレイス参加者たちを結合するネットワークのモデルを作りたかったのです。その手始めとしてまず不可欠だったのが、Swarmの最初の段階を築くことと、相互に結びついた関係者たちの役割、義務、必要なことを発見することでした。ここで言う関係者たちとはつまり、トークン発行者、投資家、コンプライアンス・サービス・プロバイダー、規制当局、取引所などです。この発見は、キュレーション、管理、垂直統合が高度に行われる環境において、より速い反復とデプロイが可能になるという点で、価値のあるものでした。

6ヶ月後、私たちのもとにはセキュリティトークンを発行したいプロジェクトや、投資家からの資本の波が押し寄せています。そしてさらなる津波がやってきているのです。パイロット・フェーズ(テスト期間)が成功に終わったいま、拡大する時が来ました。

私たちは一緒にセキュリティ市場の未来を定義している途中ですが、私たちは皆、乗り越えるべき課題を持っています。しかし明らかになったのは、利益を追求する組織が市場インフラの鍵を所有することは出来ないということです。その代わり、コミュニティによって、コミュニティのために所有され、作られる必要があるのです。

これが私たちがSwarmにおいて「実行」することにとても注力してきた理由であり、その過程においても、トラストレスで透明な、法令を遵守し、高いレベルで分散化され、自己的に規制が行われるネットワークをお届けするというゴールを見失っていません。それは長きにわたって未来へと成長出来るものです。私たちが確信しているのは、産業が必要としている中核市場インフラというものはオープンで、組み立て式(modular)であり、そして効率的であるということです。この任務は非営利組織によって行われるべきであると信じています(Swarmは非営利組織です)。広くコミュニティを動員して、彼らにこのインフラを維持し、統治し、そしてそれから利益を得てもらう必要があるのです。そして私たちは今、その準備が出来ています。あなたと共にです。

なぜセキュリティトークンのフレームワークは分散化されたインフラを必要とするのか?

分散化(Decentralization)は多くの仮想通貨(暗号通貨)プロジェクトにおいてしばしば伝えられるゴールです。しかし、その目的と価値に対して充分な考えや議論がなされているようには感じられない部分もあります。セキュリティトークンのインフラにおいて、なぜ私たちは分散化と専用のインフラが必要不可欠であると感じたのでしょうか。

組織的なパートナー

専用のブロックチェーンを運営することは、組織的なパートナーたちとやり取りする上で助けになってきました。彼らはこれを、法令遵守や規制的な側面から好意的に捉えており、同時にパーミッションレスなインフラに対して批判的な見方もしてきました。私たちのエコシステムにおける役者たちの目線をより良く理解し、進化していく規制に適応するなら、進化する要件に対応してデザインし、相互互換性を導入することは簡単に出来ます。これは上手くいかないものを後になって修正するという別のやり方よりもずっと簡単です。

カスタム化と相互互換性

私たちはStellar(ステラ)が提供するものの上に、中核となる多くの仕組みやモジュールを作り、レバレッジをかけることが出来ました。トップに位置する私たちのカスタムレイヤーによって、私たち独自の使用事例のために特化したものを作ることが出来ました。私たちは独自のプロトコル、独自のインセンティブ、カスタムされたルール、ユーザーとの熱心なやり取り、そしてその後の他のブロックチェーンとの相互互換性をデザインすることが出来ました。

人々に力を

SWMトークンの保有者たちによって運営される、分散したマスターノードのネットワークによりもたらされる分散化インフラによって、私たちが作ろうとしているモデルが完成します。この方法で、私たちは徐々にSwarm財団からコミュニティへと、力、影響力、地位(キャパシティ)を移行し、個々人がトークン化経済に参加し、利益を得るためのさらなる方法を提供します。

頑健さとセキュリティ

中央集権的なネットワークはその性質から、潜在的悪者の悪意のある行動からの影響をより受けやすいものです。高度に分散化されたネットワークに移行することは、あらゆる参加者の影響が減ることによってネットワークの信用が上がるだけでなく、取引を記録する分散型台帳を保持する複数のノードによってもたらされる冗長性により、セキュリティも向上します。

将来の証明

専用のインフラを作ることで、私たちは柔軟なシステムを維持することが出来ます。これは将来、既存のネットワークに影響を与えるかもしれないストレスから隔離されたままであるようなシステムです。

分散化されたインフラはさらに、方針の進化やネットワークがどのように機能するかという構造をコミュニティが統治出来るようにし、Swarmの外部の関係者の参加を可能にします。これが、私たちがインフラにとって必要だと感じているオープンなフレームワークを達成するために、長期的に作用するのです。

デザインの検討

今までのところ、Swarmのネットワークは4つのノードによって運営されて来ました。それらは私たちの開発チームによって運営され、Swarmブロックチェーンの全ての取引を処理してきました。私たちにとって、効率的に試験し、ローンチし、成長させることが不可欠でした。これまでに学んだことに基づき、これらを自給自足可能で、プライバシーを尊重し、安全で、長期の開発にフィットするような統治を含むものに再構築しています。

現時点のSwarmの実装は、Stellar(ステラ)の積み重ねとコンセンサス・プロトコルに基づいています。しかし、私たちはそこから進化させようとしています。Stellarは速い取引を提供しますが、速い採用を促進するためのインセンティブの仕組みには欠けています。私たちは自問自答しました。どうやってStellarの利点を維持したままネットワークの信用を上げつつ、広い分散化に対してインセンティブを与えるのか?

Swarmのマスターノードにより、私たちは上記の要素を全て兼ね備えたエレガントな解決法を見つけたと感じています。それは私たちが拡大(スケール)するのに必要とするネットワーク効果を作り、私たちがインフラを作るのを手伝ってくれる人に報酬を与えます。将来も、長期にわたってです。

Swarmマスターノードの導入

マスターノードは計算処理を行うリソースで、Swarmの中核を成すソフトウェアを実行し、取引を承認するための最小限の技術的・ネットワーク的要件を満たします。ネットワークが成長するに従い、マスターノードはネットワークに関連する他のデータサービスのためのリソースも提供するようになります。

相互に結びついたマスターノードの集まりは、Swarmネットワークの動力源となる分散化されたインフラを形成します。マスターノードを運営することはリソースを必要とするため、ハードウェアやネットワークの費用がかかります。過程をブートストラップし持続可能で機能するモデルを創るため、インセンティブと報酬の適切なモデルを最初に創る必要がありました。分散化はタダではありません!

より良いインセンティブモデルの構築

このゴールを達成し、ネットワークインフラを運営する長期の報酬システムにインセンティブを与えるため、Swarm財団は2000万枚のSWMトークン、つまり全トークンの内20%を取っておくことを提案しています。

インセンティブ付けのためのトークン経済モデルのほとんどは、ネットワークの初期の形成を奨励するため徐々に減少していく報酬のコンセプトを作り出しています。つまり初期の採用者には高い報酬を、遅い参加者には低い報酬を与えるということです。Swarmの核となる信条はファイナンスの民主化をすることですから、これでは充分ではなりのです。

そのため、よくあるブロック報酬の構造に加えて、インフラ提供者たちに長期にわたって恩恵をもたらす追加的な機構を取り入れることを提案します。そしてこれがSwarmのモデルの核となるものです。

2つのインセンティブ – ウサギとカメ

インセンティブ1 – ブロック報酬(ウサギ)

コア・インフラの早期展開を奨励するために、Swarm財団は1000万枚のSWMトークンを、ネットワークを維持し取引を承認するマスターノードのためのブロック報酬として取り置くことを提案します。

  • 初期報酬プール: 10,000,000 SWM
  • 年間報酬: 初期プールの25%、毎年25%減少、100年間
  • 分配: 資格を持つすべてのマスターノード間で平等に分配
  • 支払い間隔: 報酬はブロックごとに支払われます。ラウンドロビン方式

インセンティブ2 – Market Development Fund報酬(カメ)

複利が持つ力についての引用で最もよく知られ頻繁に使われるのは、世界で著名な物理学者・科学者であるアルベルト・アインシュタインでしょう。彼はこう言ったと信じられています。
「複利は世界の不思議の8番目です。それを理解する者が稼ぎ、理解しない者が払うのです。」

Swarm財団は、さらに1000万枚のSWMをSwarm Market Developmentファンド(MDF)を設立するために取り置くことを提案します。このMDFは、Swarmの流動的民主投票モジュールを通してマスターノードによって管理される資本プールで、ここでの投票モジュールはSwarmネットワークの投資機会に対して資金を提供するという単一の目的を持ちます。

さらなる法的な調査と仕組みづくり次第ではありますが、MDFは以下のように機能する予定です。

  • ブロック報酬が発生すると同時に、MDFも同じ量のSWMトークン(1000万枚)を受け取り、Swarmマスターノードによる資産配置のために利用可能になります
  • 投資機会へのSWMトークンの配置は毎月投票で決定されます。投票に参加しないSwarmマスターノードは、ブロック報酬の順番待ち列におけるポジションを失います
  • これらの投資から発生する年間利益の30%は、参加しているSwarmマスターノードに比例計算で支払われます
  • 利益の70%は市場からSWMトークンを購入するのに使われ、購入されたSWMトークンは翌年のSwarm MDFプールに足されます

Swarm MDFは、以下の目的の達成を求めます。

  • Swarmインフラの長期的なメンテナンスを保証する
  • 質の高い投資機会への資金提供を加速する
  • ファンドを配置する自己持続的なハニーポット(魅力ある場所)を創り出す
  • Swarmのコア機能を支援する
  • 財団の外でガバナンスを移転する

マスターノードの要件

誰でもSwarmのマスターノードを運営出来ます。ノードを走らせるための技術的な要件は、「CPU:4コア、RAM:8GB DDR4、SSD:128GB」と現在見積もられています。

しかし、Swarmのマスターノードを起動するためには、運営者は50,000枚のSWMトークンをステークすることが求められます。ステーキングと起動の15日後、Swarmマスターノードは報酬に参加し始めます。Swarmマスターノードが報酬を得るためには、最新バージョンのソフトウェアを走らせている必要があります。

SWMの合計供給枚数という当たり前の制限の他には、セットアップされるマスターノードの数に上限はありません。

ファイナンスを民主化するというSwarmの信条を守るために、50,000枚のSWMを得られない人たち向けに、私たちはSwarmマスターノードトークン(SMN)を同時にローンチします。これはSwarmマスターノードの分割所有権を表すもので、SMNの保有量に比例した権利をトークン保有者に与えます。結果として、最低枚数の50,000枚を得る余裕がない個人たちもネットワークの維持に役立つことやMDFの配置を管理運営することができ、そうすることによって報酬を得られるのです。

次のステップは?

最初のステップは、これらの大量のSWMトークンを取り分けておくことに対する承認を、SWMトークン保有者のコミュニティから得ることです。2018年第三四半期に、この提案をSWMトーク保有者のコミュニティが承認するかどうかを決める投票が行われます。
このサイトがSwarmマスターノードに関する全ての情報の中心となるハブになります。あなたは今そちらのサイトでメールアドレスを登録し、Swarmマスターノードを運営することへの興味を示すことが出来ます。
私たちは2018年第三四半期中に、パイロットバージョンのSwarmマスターノードを配置可能にすることを考えています。MDFに関して、私たちのゴールは2018年中にそれをローンチすることです。しかし、完全な法的調査の途中にもそれが完了した後にも、MDFの仕組みと配置に関する具体的な計画をお伝えします。

未来は分散化です

私たちはSwarmの開発におけるこの重要なステップを踏み出したことに信じられないほど興奮しています。分散化とトラストレスなネットワークは、最初から私たちのデザインやコンセプトの核であったし、今でもそうです。分散化によって、私たちが開始した重要な仕事を完了することが出来ます。Swarmマスターノードはこの方向に向かう鍵となるステップです。私たちは未来の金融インフラの核となる構成要素を創っていますから、ぜひあなたも参加してください。

このサイトに登録して、Swarmマスターノードへの興味を登録してください。

2018年8月8日 Philipp Pieper著
翻訳 from Power to the people: Introducing Swarm Masternodes